20240706

日記414

花屋の店先に並んだいろんな花

2024/07/05 昨日
暑さに対する涼しさという観点では出社した先のオフィスは天国のようなものだ。そこへ向かう道すがらがやや苦しいのと、そこにいる目的が仕事をすることというのが疵だが、それさえ忘れてしまえれば苦でもなくむしろラクだといえる。そして仕事が忙しいとそういった不都合を忘れさせる効果がある。オフィスは活気に溢れていて皆心なしか晴れ晴れとした表情をしているようにみえる。自分はそうは見えまいと、機嫌悪くないように見せる社交場の礼儀の奥に若干の苦しげな表情を忍ばせようとするのだが、これはこれでやや芝居じみたカタチだなと思う。まあ、そもそも自分のことなど誰も見ていないのだが。
昼休みにケンドリック・ラマーの『Not Like Us』のMVが上がっていたので見る。とにかくかっこいい。かっこいいということをいくら言っても言い足りない気にさせられる。ケンドリック・ラマーと思われる人物の伏し目がちの表情はとくにセクシーだし、映像がこの上なく詩的で、音楽と一体となりながらもそれとは独立して盛り上げてくる感じがある。俯瞰して要約するとTheyとUsを分けて自分方に付かせようとする全体の動きでしかないのだが、それにもかかわらず心酔させようとしてくる力がすごい。映像が意味ありげであることを否定せずむしろ意味ありげであることを突き詰めていて、詩として構築されていく様子には感動をおぼえる。快い映像と快い編集のリズム。それらをすべてありのままに目撃できるという事実に高揚する。囲い込まれたいというみっともない欲望と向き合わざるを得ない。しかし、だからこそ、ここから抜け出してやるという思いを意識できるし、引力の強さから自然と、自分の中にある反発する力に目を向けることができる。簡単に言うとかっこよすぎてムッとするということが起こった。具体的にはあの伏し目がちの表情、番号を無視した独自のステップ。見せつけられた。
定時退勤。ポーカーで遊ぶことを思い立って目黒のエムホールデムにいく。ここではいまだ負け知らず。ゲームセンターのメダルゲーム感覚の人が多いので、このレベルのリングゲームでは負けないやり方をすれば負けない。調子に乗らなければ。ただ遊びに行っておきながら調子に乗らないように自制しておもちゃのチップの枚数を増やして何が楽しいのかという考え方は見えている。ディーラーの技やチップの感触を楽しみにいくのがアミューズメントカジノの醍醐味だからそれらを意識して楽しむことにしている。
下北のニカイノサカバという初めての居酒屋にいく。料理はどれも悪くなさそうだった。この日はスタバに行かず。そのためろくすっぽ本を読まなかった。通退勤でkindleを開いたぐらい。

2024/07/06 今日
九時頃に起きる。海に行くか行かないかという話が流れて飲みに行くことになる。ヒストリエの十巻を読んで海づいていたのに残念だ。ひとりでも海に行ったろうかなと思ったが結局スタバに行くことにした。日記を書いたり本を読んだり。
その後一旦帰宅する。あえてクーラーをつけずにサウナのような環境をつくって汗をかいてから冷水のシャワーを浴びる。サウナ中にはケンドリック・ラマーのMVを見返す。これがなかなか整って良かった。その後クーラーを付けてうたた寝をしているとものすごい夕立ちになって目が覚める。豪雨の影響で飲みも中止になる。中止決定後、雨はきれいに上がって、スタバに出かける頃には、金盥をひっくり返しまくった壮大な打ち水のあと、という感じで涼しくなっていた。スタバでロリータを読む。ようやくロリータの声が聞こえるようになってきたところで第二章に突入。読む前と読んだあとの印象が全然変わってしまう文章ということを野田秀樹が正三角関係のフライヤーに書きつけていたが、ナボコフの『ロリータ』はまさにそれが起こる小説で、それを起こすための小説だとさえ言えそうだ。まだ第一章を読み終わっただけなのだが。

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