出発
2024/07/02 昨日
スタバを出たあと、FF6のサウンドトラックを聴きながら下北沢駅前のベンチに座って氷結を飲む。幼年時代を思い出しているような気分になる。なんというかそれが自分の物語ではないとは思えない。しかし実際のところそれはゲームの経験にすぎず、それが感覚的に理解できない。今このベンチに座っていることの不思議と合わせ鏡のようにも感じられた。
ダイエーで安い惣菜を買って帰って食べようと思っていたが信じられないほどの行列がレジにできていたので断念し、追加の酒を求めてドン・キホーテにいく。しかしそこのレジでも長蛇の列。氷結無糖7%500ml分のアルコールで判断力が無くなっていたので王将に行くことに決める。そこでキムチチャーハンとニンニクゼロ餃子ジャストサイズ、ウーロンハイを注文する。体型維持のことをまったく考えられていない。
帰宅してから何かの動画を見てねむる。
2024/07/03 今日
暑いなか出勤する。新支給の端末が社外でもネットワークに繋げられるので午前中はオフィスで働いて午後から在宅勤務にする。途中昼飯を食べるときにEuro2024のハイライト動画を見る。トルコ対オーストリアの一戦で、試合終了とともにピッチに倒れ込むのがオーストリア・トルコ両選手というのがこの試合の壮絶さを物語っている。4分弱のハイライトなのにちょっと感動してしまった。洗濯物を干すのにうってつけの天気だったので洗濯機をまわす。昼寝をしてからこの日の仕事をこなして定時であがる。途中で大江健三郎のNHK出演番組とサツマカワRPGのコントを見る。動く大江光を始めて見た。さすが親子だけあって物腰と雰囲気が健三郎にすごく似ている。サツマカワRPGのコントはショッピングモール出禁ネタでこれには本当に感心させられた。芸人のコントなのだが完成度とかそういう次元ではない。すごく面白かった。最近見たお笑いのなかで随一。
暑い中スタバに行く。『戦争と平和』『ロリータ』を読む。どちらもすごく面白い。すごく昔の人と昔の人なのにサツマカワに負けていない。戦争と平和は面白く読める箇所が多くてすごい。長編のなかでも長いほうなのに、感覚的にはほとんど半分ぐらいハイライトをつけている。kindleの良さは小説でも全然気にせず線を引きながら読めるところだ。『ロリータ』も夢のシャーロット殺害場面とシャーロット退場場面まで来た。語り手がうるさい作品だが読ませる箇所はめちゃくちゃ読ませる。ハンバートハンバートを応援しようとは思わないし、許せない人間だと単純なレベルでは考えるが、そういった許せないと単純に思うことのシンプルさというのはしょうもないものだという感じがある。自分の中で単純さと複雑さが戦う時にはほぼ複雑さが勝利するという、昔友人に笑われたそれこそシンプルな考え方からすれば、シンプルに許せないとすることには頼りなさがある。それはやはり『ロリータ』の記述の確かさ、細やかさとの対比からくるもので、ただ単純に許せない、面白いと言っているだけでは至ることのできない境地にむかって文句を言っている構図にさせられるからだ。油断するとすぐそういう状況に追い込まれる。とくに油断していなくてもページをめくるうちにそうなっていくとは思うのだが、結果から見たときそれはやはり油断が原因だと考えられることになる。そういう単純な因果関係から脱したいのにそうなるんだから何かしらの魔力がはたらいているのだと奇天烈なことを言ってみてただのシンプルから脱したいという願望が生まれてくる。二項対立を避けるためにもう一項をひねり出す、そういう工夫なのだが第三項に魔力を持ち出すのはなんぼなんでも、である。