20240601

日記387

島待機

2024/05/31 昨日
雨の中出勤、傘をささないという選択肢はないほどの雨量。到着がぎりぎりの時間になったのでオフィス自席で自販機のフルーツケーキを食べる。相変わらずやるべきことは少ないので、人工知能関連のプロジェクトの参加希望に手を挙げる。隣で案出しをしているといくらでも考えつきそうに思えたものだが、あれは自分でもうすうす勘付いていた通り、岡目八目というやつだった。自分のアイデアとして会社の人間に発表するというのはむずかしい。はっきり言ってどうでもいいし、実際どうでも良さそうなブレストなのだと頭で理解していても、どうしても心理的安全性が脅かされると感じてしまう。それでも案を出すためと称してAIの実践例のナレッジを漁る。以前も書いたかもしれないがこれが意外と面白い。そういうプロンプトもあるのか、と感心する。
仕事後に職場の人とアミューズメントポーカーに行く。先週から楽しみにしていたイベントだったこともあり、金夜ということもあって、嬉しくてテンションがあがる。自分の立てた目標は一にも二にも「追加バイインをしない」というものだったので、それを守れたうえで最後までテーブルに座り続けられたのでよかった。ラスト3ゲームになってから無理打ちでオール・インをして、運良く勝ったので、ラッキーだったというのも含め上々の出来だった。連れてきてくれた人はポーカー読本を読んだり、チップトリックを習得しようとしていたりと、自分よりもポーカーに対してタイトでアグレッシブなタイプだったので刺激になった。当たり前のようにチップを大きく稼ぎ、仲良し五人組の若い連中から巻き上げるだけ巻き上げて、帰り道に「今日はちょっとレベル低かったすね」にはちょっと痺れた。ポーカーテーブルは格好つけてナンボ、賭ける所作を披露する場という気がしていたのだが、まさにその通りの社交場で、自分も格好良くポーカープレイができるようになりたい。
そういえば同卓の仲良し五人組の面々は東北訛りのような訛りでお互い同士で話していたのだが、ひとり明らかに見たことのある顔だった。どこで会ったのか、何かで見たのか不明だが、バーバースタイルの男らしい髪型込みで記憶にある顔で、そのひとりをきっかけに五人全員どこかで見たような気がし出した。年齢を聞くと二十四歳だという。たぶん、たぶん二十四歳。思い切って、「ごめん。全然記憶にないんやけどどこかで会ったことあったっけ? 女に声かけるときに言うようなこと言ってごめん」と聞いてみたが、会ったことはないと思いますと気を遣ってやんわりきっぱり否定された。そのときは笑いにごまかしたけど、今思い出してもあの顔はどこかで見た顔だったと思う。どこで見たかは思い出せない……。
店は健全に二十三時閉店。帰宅してチキンラーメンを食べて待っていると同居人が福岡出張から帰ってきた。

2024/06/01 今日
7時半に目が覚める身体になってしまっている。それでは寝不足なので二度寝したいのだが、身体は今日が休日だということを知っているのかテンションが上がってしまい、うまく二度寝に入れない。映画の日なので見ようと思っていた二本の予約をしてから苦労して二度寝をする。マスクをアイマスクに、折りたたみ傘を日除けに、というわけのわからない装備で三〇分間弱の二度寝をする。それでうまくいくところが悔しい。LUUPで三茶に出てから田園都市線で二子に行く。まずはIMAXレーザー上映の『マッドマックス:フュリオサ』。これがとても面白い復讐譚だった。最近見たしょぼい映画とは段違い。文学にはちがう世界を体験できるという利点があると思っているのだが、IMAXレーザーの映画は視聴覚的にそれを実現していてすごいと思う。ウォーボーイズの説明的ではないあり方が、怒りのデスロードでの描写よりも響いた。正直、ギターみたいな楽器を弾いて何かする有名な場面はそりゃ笑うけどそこまでおもしろいとも思わないので、そういう奇天烈なところが少ない控えめさが映画全体のトーンの引き締めにも一役買っていた。本作はヴィランが魅力的で、それは主人公の隙を的確についてくるところからくる魅力だと思う。しかし冷静に考えれば彼の最後の攻撃である「お前は俺と同じだ」という主張はまったく通らない。その攻撃が有効であるという時点で、対話するふたりは決定的に異質なのだが、彼女の大きすぎる悲しみがブラインド状態にさせるのだろう。生き延びるためなら何でもやるというところは共通だとしても、彼女はまだ残忍な処刑をしていない。そうだとしても、お前は俺と同じだと言える強さがヴィランの男にはあって、そこが優れた資質なのは間違いない。その発言が効果的な攻撃であるためには、言いくるめるために言ってみるというのではなく、心底からそう思っているように言い放つ必要がある。そしてその条件をクリアできるだけの、自分勝手とはいえ、周囲に影響を与えるだけの強力なビジョンと内世界を持っているところが魅力なのだと思う。それから映画のなかで格上扱いされているのはやはりイモータン・ジョーで、それに比べると実力・求心力の面で見劣りするというところのバランスと描写がよくできていた。最凶のバイカー集団としてバイク三台立ての戦車を乗りこなしているときにあった溌剌さが、より安定して強度も高い四輪車に乗るようになってからは失われていたのが、それだけで器を表わす手段にもなっていてスムーズかつスマートな描写だった。馬鹿みたいにデカい乗り物に乗って殺し合うというのがマッドマックス3から続く主要モチーフ「乗り物」なのだが、平和な秘境では馬、小競り合い多発地域ではバイク、堅固で狂気的なシステム構築社会ではトラック、がそれぞれ採用されている。そして、最初の場面で解体されて盗まれるのが馬だったところにも物語上のわかりやすいメッセージがあった。
映画が終わってから蔦屋家電に行って売られている本の表紙を眺める。その後成城学園前行きのバスに乗ってみる。バス移動するとローカル感が得られて面白い。自転車で来れるほどの近場なのに旅行っぽさが出る。
モスバーガーに入って日記を書く。広い窓で道行く人が景色になっている良い店だ。街路樹の緑も良い。

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