20240517

日記376

長きことクレーンのごとし

2024/05/16 昨日
二十時にスタバを出てから友人と下北で飲む。最初は歩きながら外飲み。友人の彼女とその友人と合流してからは風知空知という店に入って飲む。昔演劇祭に出た話をする。もともと自分は全然そういうタイプじゃないのにもかかわらず逆に演劇に出るというのが面白いところというつもりなのに前提を共有できていないと、たんに演劇やっている人というスタートになるのが恐ろしい。まあ来歴が知られていないということは裏を返せばここ一年の自分として振る舞えるということでもあるから面白いところでもある。でも慣れないかたちで新しい人と接して若干靴擦れを起こした感じだ。いや肉離れを起こしたかもしれない。まあそういうミスが出ることも含めて新しい知り合いができるのはいいことだ。こういうふうに飲んでいて「終電間近」になることも少なくなった。明日に備えて余裕を持って解散になった。

2024/05/17 今日
渋谷に出勤。作業立ち合いで自分は何もせず作業員の作業をただ突っ立って見ているだけなのだが、現場の人というのはコミュニケーションも快活で見ていて気持ちがいい。内部に入れば微妙なパワーバランスなどがあってその維持メンテナンスに気を遣わなければいけないんだろうから良いことばかりではないのだろうが、外から眺めている分にはそのバランスがきれいにとれている様子も好ましく思える。無責任というのは無重力ぐらい気楽なものだ。作業員は八人〜六人チームで、ひとりふたり初老すぎのおじいさんも働いている。若い衆に混じって現役で働いていてすごいと思うし、若い衆は若い衆で気を遣いすぎない範囲で大ベテランに対する気遣いができていて大人同士のコミュニケーションだと感心する。現場の敬老精神というのは見ていると自然頭が下がる思いがする。それで円滑に回る部分はあるんだろう。大ベテランは尊敬のまなざしの取り扱い方もうまい。ドライバーや自分のような外部の人間に対する間合いの取り方も達意を感じる。無口で作業中どこを見るでもなくぼーっと突っ立っている長身の立ち合い者。一番遅く現場入りして、何もしないで一日過ごし、作業が終われば一番先にそそくさと帰っていく無用者。
作業が巻いて十五時すぎには撤収できる。それを予期していたからあえて昼飯を食べずにいた。ベジ郎に行って一日分の野菜を摂取する。その後ミヤシタパークにいって芝生で寝転ぶ。昼寝をしたりNHKプラスで大相撲を見たりして午後の時間を悠々と過ごす。六時前にはスマホの電池が無くなったので下北に戻って帰宅。
家では何をするでもなくだらだらと過ごした。ペペロンチーノを作る。一番いい感じでできたが、ちょっと塩辛かった。満点をとるのはむずかしいが手際の面でも上達を感じる。筋肉体操をしてからシャワーに入る。二十二時すぎに外の空気を吸いがてら一回コンビニまで出かける。帰宅後日記を書く。SONNY BOYのエンドレスループ音楽を見つけてそれを聞いている。いいアニメだった。自分としてはあの作品を人にすすめたい。近くにいるのにめちゃくちゃ遠いという他人の感じがよくでているアニメだと思う。思春期特有の鋭敏な感覚でそれを表現できているからすごく鮮やかに感じられるというのはあるが、その問題自体は思春期に特有のものではないと思う。現場でも見ている近くて遠い微妙な距離感のことだ。

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