20240514

日記374

ファサードの青

2024/05/13 昨日
図書館で借りた『都市感覚を磨く観察学入門』という本のなかで、PARCOが主催しているファッションの定点観測を続けているWEBページが紹介されているのに出くわす。その名も「WEB ACROSS」。
上のようなインタビューページもある。自分がやりたいと思っていた企画がすでに実現されていた。しかも長期間にわたるプロジェクトなので有り難い。このインタビューを見ていると、いつもストリートで見ていながら普段は通り過ぎていくだけの人たちに実際に話しかけていろいろ聞いてみているような気分になれて本当に嬉しい。当たり前といえば当たり前だが、いろんなことを言っている人がいる。職業、収入、自由に使えるお金、家賃、居住地域、ファッションに使うお金、という情報にアクセスさせてもらえると、たとえ言っていることが陳腐な意見であったとしても、その一面だけ見てつまらない人間と判断することができない。(そもそも陳腐な意見というものが存在しない。これはインタビュイーへの配慮から言うのではなく、喋っている人とそれを読んでいるこちらとの時代がズレることで、同じ場所にいれば陳腐と感じたかもしれない言葉でも「ひとつの意見」として見えるようになるということだ。これはどれだけ近い時代、たとえば一ヶ月前でもそう感じられる。たとえ一ヶ月前、一週間前でもインタビューを受ける人はすでにアーカイブ・過去になっている。)答えてくれている人たちのことが知り合いを通り越して友人のようにみえてくる。「若さ」を持っている人は現時点での高いとはいえない収入を明かすことに躊躇が少ないんだろう。一気に友達が増えたような気分になった。
スタバを出て雨降るなか帰宅。わざわざ寄り道してコンビニのある道を選んだのに、どのコンビニにもカルピスの睡眠用飲料が置いていないという憂き目にあう。寄り道が若干の回り道になるのを押して、最後、頼みの綱のローソンに入ったら、残り”ひとつだけ”カルピスの睡眠用飲料が陳列してあった。思わず心のなかでガッツポーズした。街のほっとステーションは伊達じゃない。帰宅後、ダンジョン飯を一話見て二十三時過ぎにねむる。

2024/05/14 今日
朝の準備に手間取って、乗るべき電車の時間に遅れて駅についたが、予想通り電車が遅れていて乗りたかった電車に乗れた。晴れていたのでスニーカーで出勤。出社してからは昨夜見つけたWEB ACROSSのインタビュー記事を読み漁る。2023年の下北沢からスタート。皆知らないブランドのことを追いかけているし、知らない店に行ってご飯を食べている。良い。
昼ご飯は「ばるぼあ」に出かけて明太子パスタの大盛りを食べる。昼からも研修動画を見たりWEB ACROSSを見たりする。
定時で退勤後、eyevan7285の190を見に行こうとミッドタウン日比谷のcontinueに行く。店員の人が優しくて色々教えてもらい、当初やろうとしていた、190のもともとの薄い色のレンズを濃い色のレンズと交換するというアイデアはあまりうまくないということがわかった。とりあえずお礼を言って店を出る。
日比谷から千代田線で一気に下北まで戻る。車内で大相撲の取組動画を見る。どういう事情なのかわからないが、先場所までの取組動画から改変があり、Webページのクオリティがかなり落ちている。自分は世の中はだんだん良くなっていく、とくにインターネット関連のUIは日々向上していくものだと思っているから、こういうあからさまな退行があると驚いてしまう。しかもNHKの事業規模でそういうことがあるのだから、これからいろいろな場面で今あるサービスが衰えていくのは珍しいことではなくむしろ普通のことになっていくと思っておいたほうが安全かもしれない。ファミマのセルフレジは出た当初にはローソンに比べてすごく使いやすかったのに、本当にどういう仕組でそうなるのか不明だがローソンに寄せるかたちでちょっと使いにくくなっている。理由はいろいろあるんだろうがごく大雑把に言って、「お邪魔者」というボードゲームにおけるサボタージュ役のように、邪魔を仕事にしている人がいるということだろう。たとえばIT業界でも、めちゃくちゃ優秀な人がいるのは間違いないが、できるだけ働かないほうがいいような人も数多いということだ。NHKの相撲動画についていえば、改変担当者は間違いなく何もしないほうが良かった。大方予算の関係でこれまで外注していたものを自分たちでやるようにしたorもっと安い業者にたのんだということなのだろうが、その判断をする人がいない方がよっぽど公益にかなった。一部のコンサルや管理職は自分がいないほうが仕事がよく回る、無駄が少なくなるということを認めないで、しかもしゃかりきに働くから余計始末に悪いというのは言い過ぎだろうか。お邪魔者の我々は社会のためを思って、一切働かないのは無理だとしてもできるだけ少なく働くよう努力しないといけない。優秀な人が走り込んでシュートを打てるようスペースを空けること。フリーだからといってスペースに走り込まないこと。コインを多くもらえるコース取りをするというのは単純に自分のためになるから、邪魔にならない範囲で各自励むのが良いとは思う。大相撲の内容としては明生の勝ち方が明生らしくて良い取組だった。あと懸賞を手に持って引き上げてくる熱海富士の懸賞二度見と、付き人に一回渡してもう一回受け取る動作の一連が熱海富士らしくて良い場面だった。一方で霧島はやっぱり不安になる。負け方もわるくて大関らしいとはいえない。
スタバにくる。『都市感覚を磨く観察学入門』読了。もともとある街のイメージをそれらしくというよりそのまま書いてあるだけなので内容は単なる固有名詞の羅列。感想文にさえなっていない。それでも「WEB ACROSS」の存在を教えてくれた書として、自分にとっては格別の価値があった。
昨日取り組んでいた、夢から得た感情を文章に移し替えようとする作業は、冷静になってしまい続けられなくなった。昨日の発熱からは信じられないほどの平熱。この続きは明日やろうと思ってMACをリュックに仕舞ったとき、こうなることをすでに予想していた気がする。むやみにあせらず、ふたたびの発熱を待とう。

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