直線は溶けてもカーブにはならない
2024/04/24 昨日
スタバで日記を書いたあと、餃子を食べに行くお誘いがある。雨の中、駅前で集合してなぜか二本の傘を持っていたのでそのうちの骨組みが白いほうのビニール傘を借り受けてすこし前から目をつけていた俺流餃子楼にいく。雨のせいか貸し切り状態で瓶ビールとバリエーションに富んだ餃子を四つずつ注文する。味もよく雰囲気もわるくなかったし、鳥貴族ぐらい安く済んだので今後も使う機会が増えそうだ。潰れなければいいね、と森閑とした店内に失礼かつ儚い声が響き渡った。店の戸口の前では「餃子どうですかー」と雨降る店外に向けて代わる代わる呼び込みをする熱心な店員たちがいた。そんなことをされて入ってくる客なんかいないだろうと思っていたら、こちらの会計と入れ替わるかたちで若い女性客がひとり入店した。雨脚はすこし弱まったものの傘は手放せない天気だったのでおかわりのお酒をコンビニで注文することをせず、まっすぐ家に帰った。
帰宅後、『滅相もない』をみる。二話目にして穴に入らない人物が出てきて、しかもその動機が不明なこともあって逆に興味惹かれる感じになった。少なくともテレビドラマ的ではないテレビドラマだ。今にも「仲間の数と配置は」と言い出しそうなナレーターの声もいい効果をあげている。
機械のように規則正しい睡眠時間をキープするBがねむるまえにベッドに入り、Bより早くねむる。翌日が晴れなので、早朝に洗濯機をまわすねらい。
2024/04/25 今日
前夜に予約して回りきった洗濯機、さらにおかわりで回した洗濯機の洗濯物を干す。そのうえ筋肉体操のスクワットをこなしたうえでシャワー。朝食はプロテイン。通勤前にそれだけこなし、電車の中では『物語ビルマの歴史』を読む。電車が遅延したにもかかわらず始業二〇分前には席に座る。やっていることだけ見るとなんだかスーパーエリートだ。
仕事時間になったらすぐメールを返して、振られた事務作業を済ませる。その後は情報産業について総務省がまとめた資料を読む。その中でデジタルツインの概念と国土交通省がかんでいる「PLATEAU」というサービスの存在を知り、それに関連する記事を夢中で読んでいるうちに昼休みになる。
↑令和5年 情報通信に関する現状報告の概要
よくまとまっていて能力の高さが表れている。若干立場による表現が見られるところもあり、そもそも政府刊行物ではあるので眉に唾するのは欠かせないが、それでも読み物として面白い。
午後からは仕事の引継ぎを受ける。あいだに仕事をはさんで人と和やかに話すのは、話す必然性があることで気楽でもあり面白い。こちらが年上だから丁寧に接してくれるというのもある。仕事でのコミュニケーションにおけるこれまでに被ってきたマイナス面がきれいに漂白された結果だと思う。
引継ぎ以外の時間は総務省の資料を読み、そうこうするうちに定時になる。
業種・職種が通信事業なので、それに関する面白い読み物さえ見つけられれば出社中にやることがある状態になる。一般教養的な知識として持っていたほうがいい内容だったり、すこし体系的に学習を進められたり、ルックアップできて視野が広がるため、見識の獲得として考えればかなり有意義に過ごせるので出社ベースも環境次第ではわるくないと思っている。
退勤後、富士そばでカツ丼を食べる。セットにしないことで付いてくるあのスープをちょうど飲んだところで、ノイズキャンセリングイヤホンで聞いていたラジオから、ランジャタイ国崎が「富士そばのスープが一番美味かった」という思い出の話をしてきて適時性が高かった。二日三日ぐらいご飯を食べてなかったときに母親から送られてきた五千円で食べたカツ丼でまずスープに口をつけたからその思い出補正があると言っていたが、さらっと二日三日食べないことがあるという話をしていてそこに迫力を感じた。話のテンションとしてそういうことも普通にあるでしょという感じで粒立てていないのが恐ろしかった。芸人はやっぱりすごい。東京にきてから二日三日食べないというのは生活実験以外ではしたことがない。
図書館に来て『ビルマの歴史』を読む。『戦争と平和』も久しぶりに2チャプターだけ読む。日記を書く。