20240413

日記347

レガシー色

2024/04/12 昨日
千代田線で通勤。乗り込んだときにポジションさえ押さえておけばストレスをセーブできることに気づいた。電車の時間がだいたい二十分間あるので数学の歴史を読む。
学習をすすめる。事務処理のやり方を初日か二日目に動画でさらっと見ただけでこのまま実務に入るのは心もとないということに気づいたのであたためて動画を見る。飲み会があったので一日そわそわしていた。
定時に上がってから飲み会の開始まで時間があったのでタリーズで『暴力の人類史』を読む。ほうじ茶ラテのアイスとアイストッピングの別添えをオーダーした。
肝心の飲み会は、やっぱり大人の飲み会という感じで、はっちゃけられず仕舞いだった。それでも普段の自分の感じからすると異常な元気良さがあったと思う。自分としては通常よりも安全運転寄りを意識したのだが、うっすら押してみたのでちょうどその分だけうっすら引かれた感触があった。こういうときに焦って空回りを重ねないのが自分の良いところだと思うが、あわてないイコール挽回の機会を逸するということでもあったので、うっすら引かれた感触だけが自分の中に生々しく残って、帰りしなからすでに苦しい思いをしていた。大学デビュー失敗を百倍に薄めたしんどさだと思うが、百分の一に希釈してもこれだけ苦しいのだから大学デビュー失敗してたら血を吐いて倒れていたかもしれない。あるいはこの年齢で大学デビュー失敗のような失敗をするととくに厳しい精神ダメージを受けるということか。参加者からするとまじで覚えていないレベルだろうから完全に自意識過剰の取り越し苦労だ。それに仕事中の「借りてきた猫」状態とのギャップに摩擦が生じている(ような気がする)主因があるのだから、出勤時のポーカーフェイスをいきなり解消とはいかないにせよ、すこしずつ緩和していけたらいいだけの話だ。それでもこれだけは言いたいと思っていたことを言えたのでよかった。しかしそのせいで来週からのランチタイムのことを思うと今からもう気が重い。
不完全燃焼かつオーバーザラインバイオレーションを犯した飲み会のあとに、表参道で飲んでいるから来れないかという誘いがあった。地獄に仏とはいかないまでも渡りに船ではあったので(渡りに船よりは地獄に仏寄り)、二つ返事で駆けつけることにする。地下のクラフトビール店だったのだが、こちらでは心理的安全性が確保されていたので超のびのびできた(当社一次会比)。変な奴だと思われたらまずいという気持ちが自分をいかに抑えつけているのかが白日のもとに晒される結果になった。帰りに大谷翔平のなぜかちょっと憎たらしい顔の絵が表参道の交差点にどデカくかざってあったのでいっしょに記念撮影することを提案し、快く受け入れてもらう。一次会終わりにもよっぽど記念撮影を提案しようと思ったが日和ってしまってできなかった。これからちょっとずつ頑張っていきたい。
・出身地
・居住地
・年齢
・休日にやっていること
・前の職場で何をやっていたか
今回の話題はこんな感じだった。あとは隣のおじさんと大学が同じだったのですこし大学の話もした。年齢差やら何やらがあるときには何か共通点があるとついそれにすがってしまう。
そういえば表参道での二次会ではuekaramesen_streetのフォロワーを増やすことに成功した。しかも二人同時にだ。こういう企画を面白いんじゃないかと思って考えているという話を聞けて愉快だった。深夜のゴミには物語がある、というところから、それを拾い集める記録を残すというコンセプトで面白いと思った。実現するためのハードルもそんなには高くなさそう。夜遊びをしていたら簡単にできることという気がする。繁華街ではいつだって夜遊びをする人は夜遊びをしているわけだし。ただ、ゴミから感じられる物語というのは、もう夜遊びをしない人にとってそれを振り返り見る過程で価値があるのであって、いま現役で夜遊びをしている人にとっては喫緊で追いかけるべきいろんな物事があるんだろうから、悠長にゴミを撮ったり拾ったりしている場合じゃないだろうというミスマッチの問題がある。
uekaramesen_streetについてコメントしてくれた。フォロワーを増やしていくためには、①強い写真を厳選して投稿する、②短いキャプションをつける、どちらかをやったほうがいいということだった。①についてはそのとおりだと思うが、一日一投稿というルールを課すこと自体に生活にハリを与える効果があると思っていて、その効果は今のところ実感されていること。あとは弱い写真、強い写真それぞれから撮影者の微妙な傾向が長いスパン(ある程度の量)で浮き上がってくるという効果を期待していること。という大きな二つの理由から毎日投稿にしようと思っている。このやり方をしながら強い写真を撮れれば言うことないのだが、まあそんな良い機会が無尽蔵に転がっているわけでもなし、この企画に何かを犠牲にして割けるリソースがあるわけでもないので、現状維持ということになってしまう。
②についても同じで、撮って上げるだけだからお手軽簡単で続けられているという理由がまずある。キャプションをつけるとなると、撮影意図について写真を余計な方向づけや誘導をしない範囲で的確に文章にする必要があり(必要を感じ)、そのハードルがある。メタデータをつけるというかたちで客観情報を付与するのが機械的にできていいと思うが、撮影場所はすでに付けている、撮影時間は写真を見れば大体わかる、ほかに付け足すことのできるメタデータはあるだろうか。毎日投稿という性質を使って、毎日の星座占いとその当たり具合の評価とか?
撮影者がどういう気持ちで投稿しているのか、そこがもっと明らかになったほうがいいという主旨だった。公開するかしないかにかかわらずキャプションをつける試みはやっていこうかと思う。

2024/04/13 今日
六時すぎに目がさめてしまう。朝から洗濯機を二回回す。シャワーに入ってからスクワットをして、すこしゆっくりしてから昼ご飯を食べに街に繰り出す。道中フリスクのポップアップがオープンしていたので試供品をもらう。昔の自分に言いたいことをふせんに書いて貼れるコーナーがあったので昔の自分に言いたいことを書いて貼ったら、ふせんを貼ってくれた人用として味付きのフリスクをプレゼントしてもらう。十五年前の自分に言うこととして、今から十五年後の自分から言われることがなんとなくわかるので、そこと重なることを言いたいと思って、ごく短いメッセージにした。
ステーキ松でカットヒレステーキの300gを食べる。二二〇〇円の豪勢なランチ。溶岩石による脂の飛び跳ねがすごかった。前の人が食券機で一万円を使い、お札のお釣りをまるまる忘れるという凡ミスをしたので追いかけて教えてあげた。
エキウエのスタバに行ったら満席状態だったのでクラシックの方にきて日記を書く。『物語数学の歴史』を読む。
スタバを出てからダンダンで本の続きを読む。散歩のあいだ人を待つ犬がかわいかった。茶色の眉毛のあるミニチュアダックス。帰宅する前に古本屋で坂本龍一の連載第一回が掲載されている新潮を読む。「あと何回、満月を見るだろう」。山田風太郎オマージュだろうか。「あと千回の晩飯」あまり結びつきそうもないふたりだが。エキウエで花を買う。帰宅してから昼寝。起きてから坂本龍一のNHKスペシャルLast daysをみる。感情の豊かな人なんだなという印象。おかしな動きが免疫を高めるという記事を読んで実際におどけて見せる変な動きのダンスが平凡なボキャブラリーで構成されていたのがおもしろいと思った。何かに秀でているひとはなんでもできるわけではない。何でもできるひとが何かに秀でているというわけでもないということ。漱石全集の八巻が本棚にあった。調べてみると『行人』だった。
見終わったあとNHKでプロジェクトXがやっていたので見る。カメラ付きケータイの回。エンジニアの後ろ姿がかっこよかった。日本酒の会社を立ち上げた人の舵の切り方もかっこいい。好きに生きるための努力。
スタバにきて『数学の歴史』を読み終える。閉店までいて二十二時半に出る。
隣のギャル風の女の子の会話がおもしろかった。彼氏だか友達だかの家の中には汚物コーナーというスペースが設けられていて、外から入った人の荷物はすべてそこのビニールシートのうえに置かせられるらしい。病的な強迫的潔癖だが、同じような症状に苦しんでいた大学時代の面白い友人のことを思い出した。
外で酒を飲むのに良い季節なのでさすがにダンダンで氷結無糖レモン500をやる。BGMはフィッシュマンズ。そこは嘘でも坂本龍一だろとちょっと思った。asyncを聴いてみようかな。

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