20240407

日記342

止まり木

2024/04/06 昨日
朝起きて散髪をしにいく。その後そのままクラシックのほうのスタバに行く。時間帯もあって席がガラガラだった。暴力の人類史を読む。
十三時過ぎに昼ご飯にする。ドドドにいってぶりの照焼定食をたのむ。夜に行くときにはいつも売り切れていて食べられなかったが売り切れになるのも納得。めちゃ美味い。
Reloadのほうに散歩してからK2で『落下の解剖学』を見る。温故知新というか新しい感覚と古い演出が渾然一体となっていて感覚的に目新しさを感じた。フランスやドイツでは当たり前のことなのかもしれないが、登場人物全員が自分の主義主張をそれは見事に開陳していて違和感というか気圧される感があった。主人公の息子にしても、自分の言葉で正しいと思うことを主張していて(それは相手の意見への反駁でもある)、とにかく聡明だと感嘆させられた。口をきかないことでそういう違和感とは無縁であるはずの犬さえ、もし言葉を操ることができたらさぞ朗々と弁じ立てるんだろうと思わせる賢そうな瞳の光を宿していて、本来癒やしであるはずの犬パートでも心休まることがなかった。唯一心休まる思いをしたのは刈り上げ警察官の穴だらけの証言場面だった。彼だけがひとり気を吐いて、それこそ犬のような素朴さをもって緊迫感の続く会話劇の小休止に一役買っていた。しかし、法廷全体がすぐ「こいつに喋らせても駄目だ」という空気になったのを見て、結局、居た堪れない気持ちになった。
映画を見てすぐ渋谷に移動。同居人がシークレットイベントに連れて行ってくれる。場所は何度か行ったことのあるボードゲームカフェ。ただ、なにやら奥の席に案内され、いつもと雰囲気がちがう。なんと、イマーシブシアターのプレ公演だった……!
演目はコメディ要素の強い演劇で、よくカフェなど飲食店を使ってやっているような小劇団の演劇だった。こちらも作り上げられた世界観に寄与する必要を感じて緊張したため、全力で楽しめなかったのが、そういう緊張感そのものがイマーシブシアターの醍醐味であるかもしれず、そうだった場合、きちんと楽しめたことになる。他のテーブルの人がそれなりに劇的な内容の話をしているとしても、ガン見して立ち聞きするのは気が咎めるので、それとなく聞いていないようにして聞き耳を立てているというような演技をしてみたのだが、どうやらそういった配慮はまったく不要だったようだ。あとは劇の内容よりも観客のなかにサバンナ高橋がいたことが記憶に残った。演者を円形に取り囲むかたちに配置されていて、演者を挟んで真向かいに高橋が座っていたのでそちらが気になり、しかも気にしていない素振りを維持する必要を感じてなんとか実行に移そうとしていたため七〇分近くの公演時間のほとんどに高橋の存在がちらつき続けた。主宰の人にぜひ宣伝をお願いしますと言われたのでここで宣伝することにするが、イマーシブシアターには従来の演劇のように「こう見る」という形がまだ定着していないので、自由に劇に参加することも参加しないこともできる。最大限困らせるようなことをやってみてもおそらく訓練された演者によって吸収されると思うので、もし見に行くのであればその大船に乗ったつもりで、のびのびと観劇(劇参加)するのがいいと思う。新しい体験を求めるのにうってつけのアクティビティが、ボードゲームカフェでのイマーシブシアター『コアクト』だ。ジェリージェリーカフェ渋谷店で来週から一週間ほど開演とのこと。時間とお金があればぜひ行くべし。
終演後、同卓になった人たちとごきぶりポーカー、おばけキャッチであそぶ。それこそ役者をやっていそうなよく声の通る女の子がルール説明や進行を買って出てくれた。小さな男の子もいたが、どちらのゲームにも全力で取り組み、全員をねじ伏せて両方ともで一位になった。
店を出てから食べたいものの折り合いがつかず渋谷で晩飯難民になりかけたが、グストイゴメスで両者妥協しブリトーを食べる。
酒を飲みながら帰宅。酒を飲んで電車に乗っているという状況のなかでなぜか中東情勢の話をしかけられ、あまり大声で話すような内容でもないので(状況的に真面目に話そうとするのもむずかしかった)否定的な短い返事をしていると、否定意見の意図が相手に伝わらず、機嫌を損ねるだけの結果になった。しかし、中田敦彦の動画を見て、それだけを情報元にして話すというのはいくらなんでも蛮勇がすぎる。自分もどんな話題でも話せるようでありたいが、慎重になるべき話題はやっぱりあるし、適切ではない方向性が目についたとき、反応しないままでいることが難しい。それでも準備していない反論より話頭の転換のほうが賢明なのだろう。そのときの日和っている後ろめたい感じは、それについてはっきりとしたことを知る労力をとっていない以上請け負うべきことなんだろう。

2024/04/07 今日
久しぶりの晴れ日になったので洗濯機を二度回す。同居人が親知らずを抜き、下顎付きの歯が左右対称になったことを喜んでいた。アップルパイとパン・オ・ショコラを買ってきてくれたのでそれをいただく。ケンドリック・ラマーを聞きながらスクワットを三分間だけだけする。
昼から代々木公園に出かける。下北沢駅の箱根そばで昼食をとってから代々木八幡から代々木公園に入る。目当てのわんわんカーニバルは想像していたよりかなり小規模かつ人間をもてなす犬たちにも疲れが見えており、悪のペットショップに行ったような気分にもなって楽しくなかった。道行く犬たちを見るのは楽しかったが、人も犬もごった返すなかでどの犬も緊張状態にあって普段とはちがう振る舞いをしているような気がして、これもドッグランで犬を見ることより楽しくはならなかった。ただ、春の陽気が最高で、青空の下だったら何をしていても楽しいボーナス状態だったので、その状態で桜とLUUPでの都市移動を満喫できてよかった。シャツ一枚羽織っていれば寒くも暑くもない状態というのが春のあるべき姿で、しかも雨続きのなかの晴れ間の一日になったのがどう考えても嬉しい。実際すれ違う人全員が笑顔で歩いているように見えた。
渋谷のラグタグがある通りをすこし行った先の公園ですこし休憩してからLUUPの六〇分クーポンを駆使して下北に戻る。途中、代々原のジャーミイでハラールショップや礼拝堂をちょっとだけ見学する。家で水着を回収してそのまま梅ヶ丘のプールまで移動。一時間弱泳いでから梅ヶ丘駅スタバに入って日記を書く。

ブログ移行のお知らせ

当ブログ だから結局 は、Wordpressに高い月額利用料を払い、以下のURLに移行することになった。 だから結局 ぜひブックマークして、日に何度もチェックをお願いしたい。