「おしゃモス渋くね?」
2024/03/19 昨日
スタバを出た後にダンダンで待ち合わせて友人と下北沢を回遊する。三缶分の酒を飲みながら二時間弱うろつく。絵画について鑑賞眼を身に着けたいと言っていた。絵を見る量を増やすことで自然と鑑賞眼が備わると考えているとすればそれは間違いだが、芸術に入るときの入口なんて間違っていて何の問題もないので、試みが無駄に終わるとしてもそうわるくない徒労だと思う。
翌日八時の上映があったのでBが寝た時間からしばらくもしないうちにねむる。リビングの伝記を点けたまま寝たせいで午前三時に目が覚める。起きてから三〇分ほど寝付けなかったが、なんとか二度目の睡眠に入る。
2024/03/20 今日
池袋のサンシャインシネマまでDUNE2を見に行く。1を見たときにも思ったがタイトルロゴがかっこいい。この映画は茫漠たる砂漠の風景や舞台美術が第一景、人物の見目麗しさが第二景、ストーリーはそれらを並べるための舞台装置にすぎない。そのため終盤の戦闘アクションシーンは退屈で、序中盤の世界観の提示が面白い。これは1のときにも思ったことだが、いずれにせよIMAXありきの作品だ。ドゥニ・ヴィルヌーヴの画作りは美しいが、IMAXの迫力があってこそ引き立つ魅力だといえる。終始色調が抑えられていて美意識の高さがうかがえるが、帝国のシーンでさらに色調を落とす方向に振り切ったのは演出効果がはまっていて見事だった。
映画が終わったのが十一時で、そこからイージーオーダーのスーツの記事を見に行く。いちばん安いフォーマットで良いような気がしたが、それだとむしろ買わないでもいいのではないかと思ったので結局買わずに帰る。駅までの途中でいい店があれば入ろうと思って歩いたが興味惹かれるような店は全部行列ができていた。やっぱり池袋はだめだ。
下北に戻ってもうやんカレーを食べる。その後クラシックのスタバに行って『暴力の人類史』を読む。まだ三章を読み終わったところだが、この時点すでに、いくらかものの見方に影響を受けているような気がする。もともとそう思っていたことの強調という側面が強いが、それでもなんとなくそう思っていたからそう考えるようになったまでのジャンプアップがある。
三章の最後に次の文章があって、まさにその通り、自分が持っている気分に合うと思った。
「文明化された男性は野蛮人より無礼である。なぜなら彼らは、不作法な態度をとっても頭を割られる心配はないとわかっているからだ」