小田急線専用改
2024/02/07 一昨日
出社の日。やらなければならないことがあったので出社するのもとくに気にならない。早めに起きて早めに家を出て、早めに職場について朝の時間に余裕をもたせるのはわるくない。そう動いたときにピーク時よりも電車がやや空き気味になるのもわるくない。急ぐ必要がないときにちょっと早足になって駅からオフィス街を抜けていくと、デキるサラリーマンのコスプレができる。昼食を取るだけの短い昼休憩しかとれず、あっという間に時間が過ぎて定時をすこし超過する。それでもわるくないと思えたのはPERFECT DAYSの映画を予約していたから。帰りに新宿に寄って映画を堪能する。上映前あまりにお腹が空いていたのでローソンでシュークリームとカヌレを買い食いした。シュークリームだけで良かったのに図に乗ってカヌレを手にとってしまった。疲れていたしそれが必要だった。アールグレイをお供にしたら会計が四五〇円になった。つい高いと思ってしまう。四五〇円は飯の値段というデフレ世代の金銭感覚だ。まっすぐ帰宅して酒を飲まなかった。はるさめヌードルとキャベツサラダを食べてねむる。
2024/02/08 昨日
在宅バイト。誕生日なのだが仕事のほうで散々な目にあった。〇〇歳になってこんなことをしているつもりじゃなかったのにと悔しい気持ちになる。とはいえ昔にしたところでどんなつもりもなかったわけだし、人々への反応や対応については昔から完全に地続きだ。「成長」という文字を辞書に入れてもらいたいものだとつい普段思っていることとはちがうことを思ってしまう。それでも母親からラインでケーキの写真が送られてきたり、仕事終わりにまちなかというしっくりくるいい感じの中華料理屋に連れて行ってもらったりしてまたしても良い誕生日になった。一杯目のビールの美味かったこと。あと山崎ハイボールを置いている店だったので二杯目に飲む。久しぶりに飲んだが山崎には山崎の味があるというのがよくわかり、なつかしいのもあってちょっと感動した。仕事終わりにシャワーを浴びているときに停電があって暗い部屋のなかで恐ろしい気持ちを味わったことなどはるか後景にしりぞいていくようだった。
久しぶりに酒を飲んだからか、二杯しか飲んでいないのに頭痛がした。ねむればなおるだろうと思って二十三時にはねむる。
2024/02/09 今日
在宅バイト。前日に準備不足で嫌な思いをしたこともあって、自主的に早出の対応をして準備に費やす。一時間半も早く働き始める。自分の旧来の価値観ではありえないほどえらすぎる。ついでに洗濯物もやった。そのおかげもあり前日ほどグダグダにならずに済んだ。どうあれ終われば終わると思っていたが、それでもトンネルのくぐり抜けやすさというのはあると思った。どんどん目の前に仕事が置かれていくので嫌な場面をくぐり抜けたあともべつのやることがある。早出一時間半したうえでザ行一時間してそれもこなし、最低限の宿題を翌週にまわす。この職場は早々にやめるつもりなのだが、それでもこれだけやれるのは責任感があるといっても過言ではないのではないか。できないことが多いのでこれはできるぞということを主張したいのかもしれない。いずれにせよ変にハイになっている。なんだかんだトンネルを抜けられたわけだから多少ハイになってもおかしくない。しかしこれは違うという価値観を保ち続けてタスク消化に取り込まれないようにしたい。やっぱり一生懸命働くなんて間違っている。そういう時期があってもいいとは思うけど、と書いて愕然とする。そんなわけない。金夜の開放感にテンションが上がって変なことを口走っているだけだ。たぶん。スタバに来て日記を書く。『戦争と平和』を読む。チャプター22、ニコライ・アンドレイ・ボルコンスキイ老公爵の厳格さとその娘マリヤの怠惰でロマンチストな性格の描写が面白い。老公爵「人間の悪の根源はふたつしかない、それは怠惰と迷信だ、また美徳もふたつしかない、それは活動と知力だ」人にものを教えるのが下手ないらちだが、彼がぼんやりした娘に数学を教える様子の描写は文字通り目に浮かぶようだ。
このあとはご馳走を食べにいく予定。
漱石の墓参りに二年連続で行けなかった。来年こそはきちんと雑司が谷に行く。