とたけけけ?
2023/11/22 一昨日
在宅バイト。その後、職場の懇親会なるものに参加する。普段常駐先の人とのコミュニケーションしかないので、自社の人間と懇親するチャンスなのだけど、きっちり棒に振る。最初の入りで相手がどういう態度でいようが関係なく自己紹介する姿勢を打ち出さなかったことが過ちの元だった。
どうせうまくいかないだろうと保険を用意していたのでダメージは物理論理の両方で最小限に抑えられた。とくに最後の挨拶が終わる間際に出口方向ににじり寄ることでクロークに愚かな行列ができる前に自分の荷物をとって一抜けできたことが自分のなかではかなり大きな勝利だった。一体何をしに行ったんだ……。ビンゴは当然のように負けるし。
下北沢を歩きながら座り込みながらまた歩きながら飲むお酒はやっぱりよかった。友人と喋るときには本当に何も考えていない。というより考えていることがすぐ口をついて出る。これがいわゆるお喋りでというやつでお喋りの中でも純度の高いものなのだろう。とくに遠慮会釈もしない。レベルを合わせるということはやっているがこれは残念ながら不可避だ。お互いに。
2023/11/23 昨日
笹塚の漫画喫茶に行く日にした。目当てはドラゴンボールを読むこと。『ダーウィン事変』という漫画が完結しているという生成AIによるガセ情報を掴まされたおかげでダーウィン事変を読み始め、最新刊の六巻で見事「つづく」の憂き目を見る。ドラゴンボールは一巻二巻の密度がものすごく、読んでいてなんだか疲れてしまった。天下一武道会あたりからペースを掴んできたがレッドリボン軍のうんたらかんたらで悄気そうになったから読み飛ばしてピッコロ大魔王登場あたりまで読む。対戦相手が死ぬということが起き始めて、なにやら剣呑な雰囲気だ。ちょっと目を離した隙にクリリンが殺されているのは衝撃だった。あとランチさんがきれいすぎる。金髪モードのランチさんの目元が最高だとおもう絵が何枚もあった。それから『東京ヒゴロ』完結巻の三巻を読む。締め付けられるような思いを喚起するのが本当に上手でこの日も胸を締め付けられた。「この15くんがいいの」。またSUNNYを読まないと。
途中中抜けして入ったラーメン屋せいやでイキって大盛りのつけ麺を注文したせいで若干具合悪くなるも閉店時間の二十三時まで居座る。こうなるのがわかっていても大盛りを頼んでしまうのは何なんだろう。かさぶたを剥がしたら血が出るとわかっているのに剥がしてしまう性質に似ていると思う。こういうとき俺はふつうに愚かなのだ。
この日の朝に見つけた言い回しがある。「バタバタしているべたべたな豚をビンタしてボッた」。どこで使うわけにもいかないナンセンスな言葉の連なりだが、そういう思いつきを貼り付けておくのに日記はとても適している。それ以外に貼り付けておく場所なんてないからだ。
2023/11/24 今日
在宅バイト。面倒な調整を経て締切を伸ばしてもらったのに、あとから入ってきて締切すぎてるからといってスケジュール延伸してくださいと言われ、調整したのを全部無駄にされるということが起きた。もっと早く言ってくれたら面倒な調整やスケジュールに追われる感覚を味あわずに済んだのに。指揮系統が柔軟になれないとせっかくの苦労も徒花になってしまうということを知った。最終的にべつにどうでもいいと思うから食い下がるということはしなかったが、つい不満な調子が声に出てしまったかもしれない。引き下がるのなら不満を言う意味もないのだからあっさり引き下がれば良い。関係機関と自分が考えているよりも広く、ほとんど全方向への調整といえるぐらいの調整をしていないとこういうことになるのだと勉強になった。くだらない勉強だ。
その対応によってザ行まで発生。しかも二時間。やるべき仕事を減らすのが優秀なエンジニアだと聞いているのだが、やるべき仕事をしっかり増やしていくのはどう形容できる何なのだろうか。
スタバに出てくる。サルトル哲学序説を読む。日記を書く。
日中の無意味な営みに気を取られてしまい今朝見てしっかり覚えている夢のことを書かないでしまうところだった。自転車に乗っている夢を見るときにはいつも通っていた大学と高校を混ぜたような駐輪場が出てくる。この日もそういう駐輪場に駐めていた自転車を探していたのだが、駐めていたと記憶している場所に自分の自転車だけない。こっちだったかと移動してみるもそこにもなく、やっぱりこっちかと元の場所に戻ってもやっぱりない。いややっぱりあっちかとさっきの場所に戻ってない。もう一度こっちに戻ってやっぱりないというのを自分でもおかしいと思うほど非合理に繰り返した。昔通った場所だから道を知っているのだが少し記憶が遠くなっていてやや自信がなく、確信をもって歩けないことも、何度も同じ場所を行ったり来たりしてしまう理由になっていた。そのくせ起きるときにはもう少しで自転車が見つかったのにという気がして目が覚めてしまうのが惜しく感じられた。ああ惜しいと思うからこの夢を覚えているという結果につながったんだと思う。結局自転車は見つからなかったが、このことをもって探している自転車は在ったということにならないか。いやなる。
金曜日ということなのでこのあと飲みに行く。小説は一週間以上書いていない。