スカイとツリー
2023/11/16 昨日
初めてのディズニーシーに行った。新宿まで出てから中央線で東京まで。駅ナカの売店で朝食を買ってから京葉線ホームで朝食を食べる。快速で舞浜まで。舞浜からはディズニーリゾートライという電車に乗ってシー前まで。入場時に楽隊が演奏していてテンションが急上昇。ダンスしながら中に入る。途中スペインから来たファミリーの家族写真の撮影をしてあげる。カチューシャのショップに人が大量にいるところでテンションの上昇は終了。上がった分だけ降下に転じる。ふたり揃って何の情報も仕入れずにいったせいで何もしないうちに余計な待ち時間がどんどん膨らんでいった。最初はセンター・オブ・ジ・アースに並ぶ。八五分待ちだったので進撃の巨人FINALの後編を見て過ごす。しかしここでは以降の動きのシミュレーションをしたりプライオリティパスの確認、ステージの確認などをするべきだった。このあとパーク内をうろちょろすることになるが、A地点からB地点に歩いて向かうためにどれだけの時間を要するかの確認をしていればのちに起こる残念な事態を防ぐことができた。ディズニーについてとくに好きでもない人と好きか嫌いかでいえばもちろん好きだけどそこまで前のめりでもない人が一緒にディズニーで遊ぶとなると、のんべんだらりとした時間を過ごすことになる。後者が着ぐるみに対するトラウマをもっていてテンションが急上昇するどころか嫌々触れ合うということになると、一体何のためにディズニーまで来たのかという疑問が発生した。建物のクオリティは高かったと思うが感銘を受けるということはとくになく、アトラクションAからアトラクションBへと移動するための道としての認識しかないようだった。フォトスポットで写真を撮るということにも関心がないとなると、アトラクション目当てで来たということにしかならない。アトラクションの待ち時間でもう一生分の行列に並んだわけだが、大人が乗って面白いというようなものでもなく、体験の価値をこれ以上は下げられないという思いから「楽しかったね、よかったね」を繰り返すマシーンと化した。終わってみれば最初のセンター・オブ・ジ・アースがピークだった。タワー・オブ・テラーも落下のたび「うわー!うわー!」を連呼するぐらいには恐かったわけだが、冷静に考えてひとり一五〇〇円を払うようなアトラクションでもない。結論としてディズニーシーは日常で何か目立った楽しいことを持たない人たちが行列に並んでそうでもないアトラクションに乗って感動するというのが主題になっているテーマパークだ。ディズニーランドではパレードもあればミッキーが現れたりもして「アトラクション」という偽の目的地がない分、純度の高いディズニー体験ができるという意味ですぐれている。一二〇分間列に並んで乗ったソアリンはそれなりに楽しかった。IMAXレーザーで映画を見るという体験の大体二四分の一倍の面白さだ。タートルトークだけは行きそびれたが最後にインディージョーンズに乗るための移動の最中にタートルトーク体験者による実演をしてくれたのでディズニーシーの目ぼしいアトラクションのすべてを堪能したことになった。インディージョーンズには最後ということで五〇分並んだのだが、あれに五〇分並ぶというのはいくらなんでも、時間が無限にあるという想定をしていないかぎりありえないことで、「永遠の若さを得られる秘宝」が本当に見つかるのかもしれないと疑った。ジェットコースター好きにとってはそうでもないと説明がつかないほどショボい内容だった。
ソアリンに並んでいるときに水上ステージが始まってそれを塀のなかから聞くことに、最後の花火はインディージョーンズの敷地の中の植栽越しに木漏れ日のようにして見ることになったのもポイントが高かった。ビッグバンドビートが抽選に当たった人しか見られないようになっているのも意味がわからない。自由席への行列には三回並びそこねてステージをひとつたりとも見られなかった。
さすがにもう二度と行かないと確定したのはソアリンに並んでいるときだったが、二度と見ない景色だと思うとなんとなく惜しい気がして写真を撮りまくったりした。時間いっぱいまでシー内部にいた。夜の時間におさえた照明で全体的に暗くしているのは面白いと思った。
しかし結局、新宿渋谷でぶらぶらするほうが百倍面白い。行く場所を選べばアホみたいに行列に並ばないでもいいし。ただふたりで一緒に行きたい場所ではあったので、そこに行くことができてよかった。正直ちょっとだけマシーンと化している感じだが。
2023/11/17 今日
はじめて行くのに道を知っているような気がするところにいてバスに乗る夢を見た。バスに乗って向かっているのは、政治の会合だった。褒められることを何かしてそこに凱旋のように向かうのだが、褒められることを当然と思っていないような顔をしようと道すがら考えていた。道を曲がったときに突然旧友に出遭う。気を引き締めているモードだったので相手の感動をいなすような態度をとってしまい、若干の自己嫌悪におちいった。そのほかにももりだくさんの夢だったのだがほとんど思い出せない。
在宅バイト。やらないといけないことに追いかけられ、何やってんだかという思いでものすごく憂鬱になってしまう。夕方になってやらないといけないことを消化してしまったのと、金曜の夜が近づいていることでだんだん元気になってくる。ザ行は一時間半発生。最低なのだが強いて最低最悪と考えないようにすることで余計なストレスを回避して粛々と雑務をこなす。どんなタスクが降ってきてどれほど締切がタイトでも、どうせ全部雑務だ。
終わり次第スタバにきて『数の値打ち』を読み始める。図書館にも置いておらず、大学の図書館にもなかったので四四〇〇円にやや尻込みしながらも購入した本。お金についての吝嗇はどんな対象についても自動で生じるのだが、一個は例外を持っていないとただのコイン集め人間になるので放出する対象をあらかじめ絞った上で決めておくことにしている。一応その対象が本だ。バイトでの消耗があってサルトル哲学序説も読みたいがちょっと無理そうだ。バイト用の頭脳消費をこちらまで持ち越さないようにパーティションを切りたい。