20231106

日記241

美しき遵法精神と

2023/11/05 昨日
朝から外出する。TCBの秋の行楽散歩三昧。この日はパワフル全快で春日部にいく。湘南新宿ライン車内で集合し大宮に出て、そこから東武パークライン線の各駅停車春日部行きに乗り込む。駅を出てすぐのところに小学生の絵が工事中のフェンスに張り出されていたので鑑賞する。小学四年生の描いた絵だったが、描き手それぞれのやりたいことのイメージが直接見て取れる絵が多く面白かった。そのまま朝ごはんを食べられるところを探してイトーヨーカドーとは反対側のエリアをうろつく。甘太郎というお店を見つけてたこ焼きを食べる。百円の甘太郎焼、十五個で三百五十円のたこ焼きはそれぞれ美味しくて、この値段が見られたことに感動をおぼえた。しかも店のイートインスペースを快く貸してくれたから座敷で予期せぬ朝食時間を得て、初っ端からかなりほっこりした。しかしその後角を曲がって踏切を渡る段になると都合五本の電車を見送るはめになり、あまりの待ち時間に悪態をつきたい気持ちになったのですぐにプラマイゼロになった。
駅の反対側のエリアでサトーココノカドーに行き、何枚かの写真を撮影したあと、ららぽーとならぬララガーデン春日部を観察する。ゲームセンターまわりにクレしんコーナーがあり、そこで何枚かの写真とプリクラ機でプリクラを撮る。照明が当たる狭い部屋に大の大人ふたりと小の大人ひとりが入ると熱気がこもって異様な暑さになった。動画撮影もあるということで相応のテンションにもっていこうとしたせいもある。映画館で翔んで埼玉のポスターが物欲しそうに飾られてあるのを確認してララガーデン春日部をあとにした。
やあ、こんにちはという定食屋に行こうとするも日曜定休だったので断念し、サトーココノカドーを見学したときに目をつけていた萬来軒に行くことにする。店内は賑わっており、ぎりぎり列に並ばないでもよかったとして問題ないほどのすこしの待ち時間で中に入れた。永遠のスタミナ丼の大盛りをたのんだ。並・中盛・大盛りと選べる三サイズだったが、大盛りの名に恥じない食べごたえのある量のスタミナ丼だった。甘辛い味付けでいくらでも食べられるほどおいしかった。
駅に戻り、反対側に渡るための地下道を通って午前中のエリアに戻る。われわれの散歩では何がなくともとりあえず川と橋を目指すという取り決めがあって、地図で川を確認したためそこに向かうことにした。部活に行っていたとおぼしき高校生が川沿いをチャリで一列になって走り抜ける場面に遭遇した。公園橋でいくつか並べられた裸婦像らと記念撮影をして春日部をあとにする。有名アニメキャラ以外何もないと言っていいただの地方の街だったが、何もない地方の街に特有の落ち着いた空気があってよかった。
電車で復路をいく。大宮公園駅で降りて公園のほうに向かうと大量の弓道男子とすれ違った。もしここでゾンビが出るような緊急事態になったらどうなるんだろうというつまらない想像を口にしている人がいたが、気を取り直してファミリーマートで氷結を購入してから公園に向かう。ボート池でぼーっと酒を飲む。どのコンビニを使うかというのが宗教・思想上の対立を招く事態だった場合、自分は確実にセブンイレブンに帰依するだろうと思ったが、つまらない想像なので口には出さなかった。そしてセブンイレブンに帰依しながらもファミリーマートを利用するときにはセブンイレブン教から付与されたチャームを隠して店内に入るだろう。ちょっと歩くと動物園が無料で開放されていた。無料なのでとりあえず行ってみると、小ぶりながらユニークな動物・鳥がいて思った以上に楽しめた。
大宮駅前の前にもいった大衆居酒屋(都心にあるなんちゃって大衆居酒屋ではない正真正銘の大衆居酒屋)をのぞいてみるも流石に満席だったので飲み屋街をちょっと歩く。お通し代席料なしでビールを二百円台で出す店があったのでそこのテラス席で飲む。最近オープンしたらしく小綺麗でよかった。ほとんど飯を注文しなかったこともあるがひとり二千円でたっぷり飲めた。
何かをやるためにはそれをやる環境を整えることが第一だと思うが気分が乗らない等の理由でそれができない場合、あきらめるしかないのではないか。感情的な問題をクリアするほどの意欲がないのであればやはりそれをやらないということになるだけだ。
自分は誰かに気兼ねなく自分の意見を言えるようにするとき、誰かにとって発言力を下げる方向で動こうとしている。でっかいグローブさえ着けておけば思いっきり殴っても心配ないと思っている。自分の考え方が充分合理的でそのまま当ててしまうと相手を斬ってしまうことになるという意識があってそうするのが癖になった。結論だけを述べてあいだの論理を省略したり、自分だけに見える刀身をぶんぶん振り回していると当然発言力が下がる。裸の王様は何言っても大丈夫だから何言っても良いし何言っても良いと思って何でも思ったことを言うとストレスがたまらなくて便利だ。
楽しかったが七時前にひとり離脱。永福町でポスターを受け取る用事があったので湘南新宿ラインでとんぼ返りする。せっかく永福町にきたということで飲み屋にいく。鶴亀八番という店が席料チャージ料なし、居酒屋メニューながら焼きそば、鶏の唐揚げがおいしく良い店だった。ちょっとはずれた駅のお店には良い店がちゃんとあるということがようやく実感としてわかりはじめた。
気兼ねなく何でも話せる友人がいることはラッキーだ。このまえ久しぶりに会った友人はそういうやつが周囲にいないようで、非対称な関係しかないんだろう。彼は「俺にはコミュニケーション能力がある」として「知らない人にがんがん話しかけにいく能力がある」と嘯いていたが、そのコミュニケーションで相手の美点を引き出せているかは正直疑問だ。自分に売り出すものがあってそれを受け取ってもらうという目的があってのコミュニケーションだとすればその目的にかなったコミュニケーションは十全にできているのだろうが、その関係にはアシンメトリーなところがあるし、そのコミュニケーションに特化した人のコミュニケーション能力なるものには疑問の余地が大きい。それではたいして面白いものを生み出せないと思う。自分もそうなっていてもおかしくなかったし、そうなっていないのは運が良かった。三人というのも気が利いている。関係としてちょうどよくて安定していると思う。三人とも価値観がまちまちなのも良い。トピックごとに是々非々で都度都度二対一になったり一対一対一になったりする。一になったときに本気で理論立てて喋れるのが自分にとってはわりと得難い経験だったりする。
帰ってからPLUTOを見てねむる。朝から歩き詰めという印象だったが歩数を見てみると二万四千歩でよく歩いた日の平均に収まっていた。ところどころ休憩を挟むからこんなものなんだろう。

2023/11/06 今日
在宅バイト。しっかり働くがラジオ体操ができて定時で上がれるといういいバランスの日だった。終わってすぐスタバにいく。クラシックのほうの店員さんがエキウエのほうに来ていて「もうひとつの店舗にもいらっしゃいますよね。以前お見かけして」と話しかけられる。注文の仕方が特徴的なので覚えられやすいのだと思うが、おとなしめでゆっくり喋るタイプだが同時に凛とした感じもある、スカートの似合う立ち姿のきれいな人なので、そんな人に覚えていてもらって嬉しかった。しかし話しかけられる用意がなかったのと急なことで「こちらこそいつもお世話になってます」ともごもご言うだけで終わってしまった。
竹内芳郎の『サルトル哲学序説』を読み始める。アカデミズムに本当の哲学はないとまえがきで言い切っている張り切ったタイプの哲学の書で読むのが楽しみだ。途中スタバを中抜けしてモバイルオーダーしたNYバーガーを試しに食べてみる。グレービーソースの存在感が強い感じ。食べながらこれはNYには売っていないんだろうなと考える。私が好きなのは頭の中のかなり記号的なNYだから問題ないが、あまりおいしい食べ物でもないなと思う。
日記を書いてから王将にいって晩ごはんを食べることにする。

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