20231007

日記223

手段の目的化

2023/10/06 一昨日
夜ミヤシタパークでただ座っているだけで満足できるぐらいの好気候だったが、若干ほんのすこし肌寒さを感じたので無限に座っていられるというわけにはいかなかった。昔、今よりもっと時間があったとき、鴨川の流れるのを永遠に見る日というのを設けて勢い込んで百万遍のほうまで行ったことがあったが、その日もたしか秋晴れの日で最高のコンディションだったのにもかかわらず、ほんの少しだけ寒いというので30分と経たずにリタイヤしたことを思い出した。野外でボーッとするというのがずっとできるためには心身の健康とともにきびしい気候条件が必要になるということをそのときに学んだのだった。今回のミヤシタパークでは水の流れの代わりに色とりどりの若い男女の流れがあり、原理上いつまでも見ていられる状況下だったのにもかかわらず同じミスをして同じ学びを得たことになる。具体的には、野外でボーッとすることを決めた日には、出かけるときにいくら必要ないと思っても一枚羽織るものを持っていくこと。
ミヤシタパークを出てから原宿経由で表参道まで歩く。途中空いていればと思ったRAGTAGはすでに閉店時間を迎えていて暗かった。その他の店舗も軒並み閉まっている時間帯だったが、店の前に洒落た人たちが溜まっている場所などもあって、瓶ビールらしきものを片手に立ち話する姿も、THEという感じで通りすがりに見る分にはじゅうぶん好もしかった。
表参道で仕事終わりの同居人と合流し、今度は表参道から渋谷へ歩きながら晩ごはんを食べる店を探す。タイ料理は却下、クア・アイナはこっちが却下、定食屋としてやよい軒、ねぎし、なかよしの名前が上がるがなかよしは遠いという理由で、その他は決め手に欠けるという理由で行くのをやめる。結局、もうやんカレーにする。辛口にしたせいで辛かったのと、野菜大量なのはいいが野菜の水分が濃いカレーソースと混ざって半端なとろみ加減になったのがミスと言えばミスだった。しかし、渋谷のもうやんカレーは値段も安いし、満足感のアベレージが高い。宮益坂を登り切って交差点を渡る必要があるという地理的な条件さえなければもっと日頃の選択肢にのぼってくるだろうと思うが、そうすると繁盛しすぎて面倒になるだろうからちょうどいいバランスを保っているといえる。それに、ついでのように行くのではなく目的地にするべき店だと思うのでやっぱり今の形が良い。
腹ごなしにもっと渋谷をぶらぶら歩いても良かったが、翌朝早いということを覚えていたので心を鬼にして井の頭線ホームまでまっすぐ歩いて帰る。

2023/10/07 昨日
8時半の新幹線で関西に戻る。7時40分に家を出て、奈良についたのは12時前。シティ住みということもあって、遠くて近い。S Work席というのにして移動の時間を有効に使おうと思っていたのだが、思ったよりちゃんと揺れたせいでちゃんと乗り物酔いになりかけて作業は断念。代わりに呪術廻戦のアニメを1話分見て、あとはラジオを聞きながら睡眠時間に充てる。
13時半から演劇のWSに出かける。今の活動にとって原点に近い位置づけのWSで、いつか機会があれば顔を出したいと思っていたのだが、ちょうど日程が合ったので参加。内容がほとんど変わっていなかったのもあってとにかく懐かしさを感じる。前回参加したべつの演劇祭のWSとの比較考量ができるようになっているというのが自分のなかでの変化といえば変化だ。子どもも含めた全年齢向けというのもあるだろうが、やっぱり自分としてはもうちょっと大人向けのWSが好みに合う。あとは初心者向けの度合いというのも前回のWSのほうが意を尽くしていたように思われる。初心者だろうが経験者だろうが必要になる基礎的なコミュニケーションにフォーカスしていたので、ある意味、初心者経験者問わずいつまでも終わらない努力を課していくようなところがあって、「慣れ」の居場所がないというのも大きい。あらためて良いWSに参加できたんだなと思った。ほんとに幸運だった。

2023/10/08 今日
昼から天気が崩れるとの予報のせいでプランが制限される。どこに行こうという宛もないまま駅までふらふら歩いてきた。この感覚がなつかしい。近鉄奈良駅からの選択肢はみっつある。ひとつは京都へ、もうひとつは難波へ、さいごのひとつは大和西大寺で降りてスタバへ。結局スタバにくる。店員の人が関西弁なのが良い。そこにホスピタリティというかサービス精神を感じる。商業施設をちょっと回った後、奈良駅に戻り、よく行っていた定食屋でおそめの昼ご飯を食べる。客層が海外からの観光客にガラリと変わっており、値段もひとまわり高くなっていたけど、カツとじ定食は懐かしい味だった。観光客カップルと相席になり、彼らが帰った後べつの観光客カップルが前に座ってまた相席になった。小雨が降る中猿沢池前のスタバに行って読書をする。猿沢池側が一面窓になっていて開放感のあるスタバで雰囲気がいいのだが、立地が良すぎて観光客で満席状態だった。レジに行列が絶えない様子だったが17時半ごろにようやく落ち着く。読書はあまり集中できず。
読書したりぼーっとしているうちに夢の内容を思い出した。不慣れながらクラブ的なところで飲んでいて、調子に乗ってすごい飲み物をすごいやり方で注文してしまい、ワンオーダーで九十四万円使うという夢だった。あんな店行かなければ、と後悔先に立たずを絵に描いたような愚痴をこぼしていたら、心付けとしてあと六万円払うやり方もあったのにね、そうしたら百万円の大台に乗っているから次行ったときに別待遇にもなる、でも九十四万円だとそれもないし一番ない注文の仕方だよ、と泣きっ面に蜂の意見で追い打ちをかけられる。店からチャリで家まで帰っているということもあって、全体を通してかなりみすぼらしい気持ちだった。焦ってオーダーしたからオーダーしたときの記憶がほとんどないし、居心地の悪さとそこからの逃避による無茶なオーダー、そしてその後延々と続く後悔の念という救いのない夢だった。しかし目が覚めて思ったのは九十四万円を丸々得したということで、九十四万円あったら何ができたろう……と絶望しながら考えたことの続きを、九十四万円あったら何ができるだろうと考え直すことができる。百万円あったらやりたいことというのは意外とないんだと気づいた。これでは炎のチャレンジャーに適格とは言えない。
このあとはラグビーのワールドカップをみる。アルゼンチン戦。

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