夢中だった過去とすれ違う
2023/09/03 昨日
何もしない一日だった。呪術廻戦のOP映像と曲にノックアウトされてしまい、そればっかり繰り返し見ていた。何がそんなにタッチしたのか考えてみると、曲調とややテンポを抑えたリズム、最初の歩く映像、渋谷、とはじめの18秒ほどで引き込まれた。赤と影を基調にしているのも、ありきたりではあるが全体の統一感があると効果的だった。二期前篇のテーマカラーでもあるスカイブルーの記憶がまだ新しいなかで、それとのコントラストが心中に形成されるのも小気味いい。ある程度そっちの頭のなかで操作してくださいよという、任せてくれる演出に昔から弱い。
あまりにも打たれたのと、気分が弱っていて何かをする気が起きないのとで、家のなかで寝転びながら呪術廻戦の漫画を読み直す。どこもアニメにし甲斐がありそうな場面ばかりで楽しみになった。原作の戦闘シーンはアニメ作品のラフみたいな箇所も多いので、いい意味で丸投げになっているのもアニメと相性が良い。
関係ないがアニメを実写にしたいという願望がいまだにあるのが解せない。とくにアクション中心の漫画なんていうのは実写ではその実現が不可能なことが多いうえ、アニメーションには表現の幅や演出効果の面で遠く及ばないにもかかわらず、実写化されることの意味がわからない。漫画の実写映画化というのはアクションがないジャンルでないかぎり、見る前から失敗と考えて問題ないはずなのに、いまだに頑張ろうとしていることの理由がよくわからない。しかも10年以上前からその答えが出ていて、ここ数年でさらに水をあけられる作品がいくつも出てくるのに、ちゃんと映画を見ていない人たちが企画を出していて、何もわかっていない人がそれを通しているとしか思えない。実写化の夢という蜃気楼を見ているのであればまあ共感できないでもない。しかし見る側はそんな繰り返しに飽きないのか。まあ飽きてるだろう。
2023/09/04 今日
在宅バイトは凪。だらだらしすぎ故のザ行30分発生。しかしやることをすべてクリアしたら心が晴れやかになった。昨日からラジオ体操に加えてスクワットを再開して腿がパンパンになっているのも好調を取り戻した要因。気が晴れなかったり心が重かったりするときには、精神をどうにかしようとするのではなく、よく寝て食べた上でフィジカル的にアプローチするのが良いという昔からの叡智をもって実践したら効果てきめん。あまりの覿面ぶりにでいつもおどろく。気分が晴れないときにはそれを思い出す回路も弱ってしまうので、前日のように何もやらない一日を作ってそれを思い出すのが重要。小説のことはしばらく忘れられた。書きたくて書いてるのにいつの間にか書かねばと自分がやることに取り込まれてやるべきことにしてしまうのはありきたりでつまらないうえにうまくない。
図書館で小説ではない読み物を予約した。読書に逃げるのも「あり」。今読んでる『V.』は面白い小説すぎてまったく気晴らしにならない。むしろ気晴らしとしては完全に逆効果だ。面白いんだけど、目的がある場合は、目的のためにも面白いのがベストとはかぎらない。面白さを犠牲にする目的なんか本来ないはずなんだけど、そういう目的ができてしまっている。