20230809

日記178

かぶり

2023/08/08 昨日
スタバを出てから買い物にスーパーに寄ったが酒を買わず代替にChill outを買って飲みながら帰った。ほぼ毎日飲むとはいえ酒量はかなりコントロールされたものだし、全然問題ないとは思うものの、たろちんの膵臓のことを考えるとつい弱気になってセーブしようという気持ちになったのだった。それと町田康の断酒にも遠くから影響を受けている。華々しい飲み方は自分にはできないのだから、未練たらしく酒を飲むのはたんに脳細胞にとって害になるだけなので、とにかく楽しく飲めるときにだけプルタブを引くことにした。

2023/08/09 今日
在宅バイト。途中途中で雨が降ったり、眠くなったら昼寝をしたり、ダイアンのラジオを聞きながらタスクをこなしていった。バイト後にはスタバの机に座って仕事をしないといけないと思うと若干気が重く、バイトをして作業に没頭しているほうが気楽かもしれないという逆転現象が起こった。これはアフター5の獲得に血道をあげることを辞さない自分としては異常事態だといえる。ここのところ進捗も思わしくなく、帰りに酒を飲んでも楽しい気分になることも少ない。何のためにやっているんだという気がすることもある。世のため人のためと気を取り直す。半分冗談だが、こうやって苦痛を和らげているうちに慣れていって、本当にそんな気分で机に向かうようになることが予想されるのが自分の恐ろしいところだ。しかしモチベーションの方向性はともかく、生まれつつある作品を水に返したくないというのは思うところだ。作品内にはわるくないやつらが揃っているし、そいつらにこの世界との接点を与えてやりたいという気持ちがある。どうせ誰も読まないとかそういう水準ではまだ考えていない。接点さえあればそれでいい。この世界における作品にとっての自分の役割と、作品におけるこの世界にとっての自分の役割の両方を同時に達成できるとしたら、それ以上望むことはない。逆に言うとそれ以外の望みは役割関係なく自分で勝手に達成していく。何でもかんでも自分でまとめることをしなくなった。昔の自分は遠くにいて全然違う自分が今こうやって自分というものの手綱を引いていることを考えると、そういう分離は自然なことのように思える。
1時間半ぐらい仕事を進めた。小説を書いていると自分は目高手低だなということを思ってそんな四字熟語がないか検索してみたら眼高手低というものがヒットした。意味もほとんど同じ、面白くない四字熟語だなと思った。書いているときにはいちいち立ち止まっていては進まないのでできるかぎりのスピードで駆け抜けようとする。それでも手癖で、こういうことはやりたくないと思うところは意識せずに避けていく。後日自分の書いたものを読み返してみると、量がないというショック(髪の毛が薄くなったのを自覚する中年男の気持ちと似ている)に加えて、これは自動で避けてほしかったというところが避けられていない描写、言葉遣いがぽろぽろ出てくる。もし作者が自分ではない設定でこの小説を読んだら駄目な作品だなと思えてしまうであろう箇所がたくさんある。第一稿なのだから修正すればいいだけなのかもしれないが、修正しようとすると全体がしっくりいかないということになってしまう。もっと全体のトーンに即して、かつサバサバと捌けた文体にして、無用な部分を削ったエスプリを増やしていきたい。それは端的に言うということではなく、目に見えるものについて客観的に描写するということによって可能になるはずだ。同じことを何度も言っているような気がするけど、それはとにかく自分の目に見えていないものを書いて量をかさ増ししようとしているから起こることだ。もっと机に座る前の段階で、小説世界の出来事を見つめないといけない。ラジオとかお笑い番組とか視聴している場合ではない。外に出て人が喋っているのを聞くほうがよっぽど役に立つ。それでいうと今日は幼稚園生ぐらいの年齢の女の子二人組が「ふたりはいちばんなーかかよし」という歌を合唱しながらスキップで帰宅する場面に遭遇した。後ろからふたりの母親が追いかけていたので都合4人パーティだったのだが、よく知っている帰り道だからだろう、一番仲良しのふたりが先陣を切っていた。節回しも手をつなぎながらの息を合わせたスキップもありきたりでつまらないものだったが、それとはちがう次元で、そういう歌をふたりで唄える場面というのは、すれ違っただけの全然知らないふたりなのだが、彼女らの人生単位で見てもピークのひとつになることが確定していた。成長する過程で本人たちはすぐ忘れてしまうとしても、あの瞬間を俺は見たぞと思った。こういうことがランダムに起こるのでもっと見ないといけない。

ブログ移行のお知らせ

当ブログ だから結局 は、Wordpressに高い月額利用料を払い、以下のURLに移行することになった。 だから結局 ぜひブックマークして、日に何度もチェックをお願いしたい。