初夏の夜
2023/06/25 一昨日
日比谷野外音楽堂で、快晴の初夏の夕暮れの中、坂本慎太郎の音楽を聞くこと以上にチルくアガることはない。軽薄に言おうとしてしまうときは感想を諦めているときなのでそれで察してもらいたい。ただこれを書いている時点からの昨日に日記を書けなかったことで、ライブの記憶がその分遠くなり、結果として感想を書く気になっているのもあって、その勢いのまま書いてしまうと、坂本慎太郎が音楽をやることで伝えようとしていることというのは、誰もが言葉にしないままに済ませてしまっているいろんなことも含まれるのにちがいなく、ただ楽しいと言っているだけじゃ駄目なんだなということを、ただ楽しい場所とただ楽しい環境、ただ楽しいセットを通して逆説的に思わさせられた。反対するのではなく、ただたんに燦々と輝くことでアゲインストの立場を取りうるということ。それが実現するかどうかは音楽を聴いて受け取る側にまるまる残された仕事によって成否を分けるのだと思う。ただ楽しいだけに留まらない何かがあって、芯からゆっくり突き動かされる感覚に陥ったりしたが、自分の好きな坂本慎太郎の曲が聞けて単純に嬉しかったというのもあった。衝動がふたつに分かれて片方は速く飛び出でようとし、もう一方はそれよりもゆっくり打った。その反復が一定時間続き、飛び出でようとする自分とそれを抑え込もうとする自分とに分かれ、ふたりの自分が押し相撲のような変な動きのダンスを踊っているような感覚があって、しばらく夢中だった。エネルギーがあるんだから、それを一切無駄にしないで使い切るということが何より重要なんだと思う。飛び出でようとする衝動だけでは絶対に不可能だし、抑え込もうとするだけではうまくスパークしない。やっぱり両方の衝動を抱えているのが大事だ。ラジオ体操第一第二をやって寝る。
得たもの、得られたと感じられることがあったのだということはわかる。ラジオ体操をやって寝るのはわからない。不可解。
2023/06/26 昨日
在宅バイト。バイト以外何もしなかった一日だった。8時に終わって自暴自棄になっていたところ、トリキの誘いがあり、きわどく人心地がつく。地獄に仏とはこのことかという感じ。
他愛もないことを喋りながらまいばすけっとに寄って食料を買い込んで帰宅。映像の世紀バタフライエフェクトを見る。ビートルズ前編のっぽのサリー回。
バイトの作業をしながら音声を聞いてしまい、それで効率が落ちたことで残業になっているのだとしたら本末転倒なので今後あらためたい。ラジオ体操第一第二をやって寝る。
ラジオ体操というのは起き抜けにやるものであって寝しなにやることではないのでは。運動不足を何とかしようという意図は感じられる。
2023/06/27 今日
在宅バイト。動画を見たりなんだりしなかったからなのか、昨日頑張ったおかげなのか、今日は45分程度の残業で済む。スタバに行く。日記を40分ほど使って書いた後、仕事にかかることにする。
この日は結局22時すぎまでやったので2時間半分の進捗があった。書いたものがボツになる可能性はそれなりにあるのだけど、こうやって取り組めたことには、それがどこにも接続されないで終わるにしても、それ単体の満足感がある。こういうことを日記に書かなければならない。こういうのはどこからどう見ても前向きだから、書き残すだけの価値があると思う。
さあ酒を飲んで帰ろう。
ああ羨ましい。