20230608

日記126

最初の頃の道


昨日
この日はスタバを出たあと本屋が閉まるまでにすこし時間があったので、試し読みで気になっていた円城塔の『三人道三』を立ち読みしにいく。さすが成り上がり戦国大名だけあり権謀術数の箍が外れていて、現実世界と道三本人が理解している世界との現実世界側からの断絶に対して素早く事態を飲み込み受け入れる様子が面白かった。存在する記憶が存在しないということを受け入れるスピードが早すぎて、それは多くが文章で書かれていることに依るにもせよ、歴史物の文体との相性もよく、テンポ感が独特なこともあって奇妙な清々しい読後感だった。あんまり言えることはないのに何か言いたくなる面白い小説で、思わず収録作とされる作品の題名を検索し、その検索結果が見つからないというところまでが読書体験に組み込まれていることの新規性と良さがあった。

帰宅後、カップヌードルPROシーフード味を食べてから、天候が良かったので再度下北沢の街まで散歩に繰り出す。


今日

昨夜、そのまますぐ寝たので何時かわからないが、全身に力を入れすぎて疲れた状態で目が覚める。力を入れすぎて疲れたのですぐ寝たため何時頃かはわからないが、ウォッチの睡眠トラッカーによると4時28分に覚醒となっているのでおそらくこの時間だと思われる。涙を流しながら目を覚ますというのは何度かやったことあるが、何かに耐えているように身を固くして目を覚ますというのは覚えているかぎりでは初めてなので、脳機能が低下しているのか、日中ストレスを抱えていてそれを逃がせない状況にあるのか、脳機能の低下によってストレスを発散させる能力が落ちているのかわからないが、ちょっと様子を見て、これが続くようだと何か手を打ちたい。仕事のあと小説を書こうとするのがオーバーフロー気味なのかもしれない。自覚的にあるのは小説を書こうとして書けないことの負担だ。

在宅仕事。クーラーをつけないと暑くて無理だが、つけると寒くなるという課題がある。背に腹は代えられないし、長袖を導入するか。

今日からスタバを卒業して図書館に通うことにする。これは我ながらよくここにたどり着いたと褒めたい。居心地はいいし、資料にできる本はたくさんあるしで言うことない。何より良いのは22時まで開館しているところ。これで年間使用料3300円というのは破格だ。ただテスト期間の7月と1月は使用できないらしく、こんなに良い環境を1年のうち2ヶ月間も使えないのは痛い。

カード作成の手続き中に手に取った『再読だけが創造的な読書である』を読む。いわゆる読書本で本当に面白い本はやっぱり稀なんだと再認識した。そもそも再読が良いと知っている人しか手に取らず、それによって再読という行為の良さを再確認するという効果しかないように思われる。自分のやっていることを褒められるに吝かではないが、何かを良いとするときに飛躍があるのを感じた。ゆっくりと丁寧な感じで進んでいくだけに目立つ飛躍で、著者自身が気にしていた構成の部分よりもこちらのほうが気にかかった。面白い本につなげる役割は果たしていると思えたのはイタロ・カルヴィーノの名前が出たから。流し読み程度で済ませたがこの本を再読することはない。


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